2011年8月22日 いまここ寄席@東京厚生年金病院

落語会:東京・新宿メディカルセンター

日暮里 「子ほめ」
おさし身「たぬ札」
憂世  「新作:仏さまは知っている」
愚楽  「松山鏡」

(出演順)

愚楽兄さんのご縁で、東京厚生年金病院でのいまここ寄席が実現しました。
さっすが愚楽兄さん、顔がデカい!いや、広い!

東京厚生年金病院、私は初めて行ったんですが、広くてキレイなところでしたよー。
こちらにも緩和ケア病棟があるんだそうで、そこでのボランティア落語です。

→東京厚生年金病院のサイトはこちら

緩和ケア病棟のロビーにちょっと低めの高座が作られまして、患者さんやスタッフのみなさん、合わせて15名ほどの方が集まってくださいました。

愚楽兄さんより、私たちの活動と「いまここ寄席」についての説明がありまして、まずは日暮里兄さんの「子ほめ」です。
高齢の方もいらっしゃるということで、間も長めにとって、いつもより落ち着いた様子・・・と私は思ったんですが、あちこち抜けたりして、自分では納得のいかない出来だったんだそうで。
あらららら。

次はおさし身の「たぬ札」ですが、私もまたなぜかけっこうトチってしまいまして・・・。
途中でチョコチョコ間違えても、話の筋には関係ないところなので、たぶん見ている方はそんなに気がつかなかったと思うんです。
そう思うんですけど、自分のイメージ通りにできなかったのが残念で・・・。クヤシー!

3番手は憂世姉さん。いつもの新作なんですが、名前のところがちょっと出てきにくい感じでして、その後もちょっと焦っているのが伝わってきました。
これも、いつも聴いている我々だから感じたことで、やっぱり聴いてらした方は感じなかったと思うんですけども。

そんなわけで実は3人連続で微妙な出来だったのですが、愚楽兄さんが最後にやってくれました!
実は前回ちょっと失敗したのを反省して、毎日欠かさず稽古を続けていたそうなのです。継続は力なり。
そんなリベンジの「松山鏡」。素晴らしかったです!
不覚にも、お父さんに再会するシーンで、私もグッときて泣きそうになってしまいました。
(実際は再会じゃないですけどね・・・気になる方はぜひボランティアに呼んでくださいw)

1時間ほどで終了して、着替えながら愚楽兄さん以外は反省・・・。
もっとうまくなりたいなあ、稽古が足りなかったかなあ、初めての場所で緊張しちゃったのかなあ、とブツブツ言っていると、看護師さんからお呼びがかかりました。

ベッドを移動させて見に来てくださった方がいらしたんですが、その方が涙を流して喜んで「ぜひお礼が言いたい」とおっしゃってくださってる・・・とのこと。
早速みんなでその方の病室にお邪魔して、ほんの短い間ではありましたが、少しお話をさせてもらいました。

特に「松山鏡」がよかった、落語はいい、ありがとう、ということを繰り返しポツリポツリと語ってくださるんです。
お話しするのもけっこうしんどそうな様子でしたが、そうやって気持ちを伝えてくださったのがとてもうれしくて、あったかい気持ちになりました。

でね、思ったんです。
ああ、私たちの落語は、芸としてはイマイチなところもあったかもしれないけど、聴いてくださったみなさんに伝わったものはあるんだよなーって。
落語を通して、人とつながれたんだなーって。
「『カウンセリング落語』としては成功だよね」という日暮里兄さんの言葉に、さっきまでの反省はどこへやら、急に明るい気分になったのでした。

憂世姉さんもしきりに「落語をやらせてもらえる場があるっていうことがしあわせだよね」と言っていましたが、ちょっとくらい失敗しても、それでも喜んでくれる方がいらっしゃるということで、私たちの方が救われているのかもしれません。
(もちろん、だから失敗してもいいやー、なんてことにはならないわけですが)

その後、柳太郎師匠に「ボランティア行ってきましたが、愚楽兄さん以外はちょっと失敗しちゃいました」と報告したところ、「必ず何か得るものはあるはず」という返事をいただきまして。
確かに、何度もやった噺でも、やるたびに違いがあり、発見があり、得るものがあるな、と思いました。
カウンセリングで学んでいる人間関係と通じるものがあるようにも思います。
まだまだ語り尽くせない気持ちですが、すでに長〜くなってしまいましたので、またの機会に。

*今回は、厚生年金病院でボランティアをされているMさんに撮っていただいた写真と、おさし身が撮った写真でお送りしました。Mさん、この場を借りてありがとうございました!

おさし身
 

コメント

  1. 愚樂 より:

    本当に感謝、感謝ですね。
    支えようとする人が実は支えられている、って本当ですね。
    私たちが、「落語をする」ということで、「いまここ」にいる、それが患者さんのささやかな支えになればという気持ち。
    でも、患者さんが、私たちの落語を少しでも楽しんでいただることで、実は私たちが「いまここ」にいることの意味が生まれる、私たちが肯定されているのです。
    結局、自己肯定を得られたことで、私たちは支えられているのですね。
    おさし身さん、長文、ありがとう&お疲れさま。

  2. おさし身 より:

    なんかもっとみんなでいろいろ話したんですけども、まとめきれずスミマセン!
    本当にもうみなさんが聴いてくださることのありがたさ。
    そのことを、ついつい調子にのって忘れかけることもありますが、改めて感じられたなーと思います!

  3. 日暮里 より:

    皆さん
    お疲れ様でした。
    おさし身さんUPありがとうございます。
    カウンセリング落語最高!!
    マインドを心に秘めて
    稽古に励みます!!!
    日暮亭最高!!!

タイトルとURLをコピーしました